体脂肪って何? 内臓脂肪と皮下脂肪について
今回ご紹介するのは「体脂肪」
お腹についている脂肪は2種類あります
内蔵周りに蓄積する「内臓脂肪」
皮膚の下にありつまむことができる「皮下脂肪」です。
[内臓脂肪]
おなか周りを中心に蓄積する脂肪で、胃や腸を覆う膜につくため蓄積するとお腹がポッコリ張り出した体型になりやすいです。
一見太って見えなくても、実は内臓脂肪が蓄積されている方もいるため注意が必要です。
りんご型肥満と呼ばれ、女性よりも男性に多くみられることが特徴です。
[皮下脂肪]
おもに皮膚のすぐ下にある皮下組織に蓄積する脂肪です。この脂肪は見た目に現れやすいのが特徴的です。特にお尻や太ももなど下半身に集中してつきやすいため、洋ナシ型肥満と呼ばれ、男性よりも女性に多くみられることが特徴です。
〈脂肪がついてしまう原因〉
摂取エネルギー過多
内臓脂肪や皮下脂肪が増える主な原因は
消費エネルギーより摂取エネルギーが多くなることです。
日頃から摂取カロリーが消費カロリーを上回ることでどんどん脂肪が蓄積してしまいます。
運動をせずにファストフードやコンビニ弁当や外食ばかりを食べてしまっていたり、飲み会など飲酒の機会が多かったりする方は要注意です。
基礎代謝の低下
基礎代謝とは呼吸や体温維持など、生きているだけで消費されるエネルギーのことです。
加齢や運動不足などで筋肉量が低下することで、基礎代謝量が低下し、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回った結果、体に脂肪が蓄積されてしまいます。
睡眠不足
睡眠不足になると、満腹を感じさせるホルモンが減少し、さらに食欲を増進させるホルモンが増加します。体が脂肪を蓄積しやすい環境になってしまうのです。
ストレス
ストレスにより、ホルモンバランスや自律神経の乱れにつながります。ホルモンバランスや自律神経が乱れると、基礎代謝の低下につながり、太りやすい体になってしまいます。それに加えて、ストレスを感じると食欲を増進するホルモンが多く分泌され、食べすぎてしまいやすくなるので、脂肪も蓄積されやすくなります。
〈脂肪を減らす方法〉
▽内臓脂肪は比較的落としやすい脂肪です。
食習慣や運動習慣を見直すことが重要となります。
○食事
内臓脂肪が蓄積されるのは、栄養バランスの偏った食事によるエネルギー過多が大きな原因になるため揚げ物などの脂質の多い食品は控えめにし、お肉やお魚、大豆製品などのタンパク質メインのお食事を意識して、低カロリーのお食事を摂るようにしていきましょう。また、外食の際なども和食にするなど脂質の低いお食事を選んでいけると良いですね。
○運動
ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動がおすすめです。
有酸素運動では、血中の脂肪が多く使われますが20分以上続けることで内臓脂肪が使われるとされています。また、有酸素運動に加え、筋トレも行うと基礎代謝も向上するためより内臓脂肪も落ちやすくなります。
▽皮下脂肪はじわじわと蓄積され、落ちにくい脂肪です。
エネルギー過多と筋肉量の低下・運動量の低下が蓄積のおもな原因となります。
内臓脂肪と同様に食事や運動習慣を改善していくことが重要です。
○食事
まずはカロリー制限によって摂取カロリーを抑えるようにいましょう。脂肪が蓄積されてしまうのは「カロリーの過剰摂取」が原因です。特に脂質や糖質を日頃から多く摂取している人は注意が必要です。コンビニ弁当や総菜などは、脂質や糖質が多く、エネルギー過多となりやすいため注意が必要です。
筋肉のもととなるたんぱく質や、糖の吸収抑制が期待できる繊維質をしっかりとりましょう。
○運動
運動で皮下脂肪を減らすには、全身を鍛える筋トレがおすすめです。
筋トレを行うことで、脂肪燃焼を促進させるホルモンが分泌されます。
また、筋肉量を上げることで基礎代謝も上がり脂肪が燃えやすい体を作ることができます。
筋トレ後に有酸素運動を行うことでより脂肪燃焼効果が高まります。
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